講演する養老館長
ムシテックワールド開館20周年特別企画養老孟司館長特別講演会「自然とのつきあい方~子どもと昆虫採集」は26日、親子連れら約50人が参加して開かれた。
養老館長は東大名誉教授などを務める医学博士で、著書「バカの壁」は419万部のベストセラーとなった。趣味の昆虫採集などにより、ムシテックワールド開館当時から館長を務め、定期的に講演や実権講座などを開いてきた。
今回は開館20年を記念して、4月5日まで開催中の特別展「虫で遊ぶ~養老館長の虫目線」と合わせて特別講演会を企画した。
自然と対義語の関係にある人工(物)の関係を比較しながら、両者のどちらが優れているか、良いものなのかと判断することは大変難しいと持論を述べた。
本来は自然と人工は均衡を保つものだが、現在は人工が優位にある。そのため、自然を意識し回帰を支持する人や風潮がみられるとも説明した。
虫取りは自然に属し、自然に溶け込むことで効果的な人体の動かし方や捕まえ方などを身につけることもできるとした。
なお養老館長は3月25日から27日の来館を予定している。