本堤上で説明を聴く岩瀬中生徒たち
東日本大震災と藤沼湖決壊について調べている岩瀬中(安田柳一校長)の生徒会役員7人は3日、藤沼湖自然公園を訪ね、復興プロジェクトの深谷武雄委員長と、決壊による慰霊碑建立実行委員会の柏村國博委員長(長沼区長)から当時の状況など説明を受けた。
岩瀬中は毎年3月に震災について学ぶ「継承の時間」を設け、生徒会役員が地震で学んだことを全校生徒に説明し、自身の意見を発表している。
今年は藤沼湖決壊事故被災者23組28人の証言や当時の写真などを編纂した記録誌「あの日を忘れない~そして語り継ぐ未来へ」発刊に合わせて、改めて藤沼湖決壊について調べる目的で2人の話を聞いた。
柏村委員長は記録誌に収められた被災者の証言を紹介しながら当時の惨状と復旧・復興までの歩みを説明した。
深谷委員長は「藤沼湖の貯水150万㌧が地震で決壊した本堤(約145㍍)から下流域の滝・北町地区へ土砂や雑木を巻き込んで流れ込んだ」と復旧した本堤で報告すると、今も一部えぐれたままの山肌を見て柳沼暖佳生徒会長(2年)たちは驚きの声をあげていた。
また昨年滝防災公園に建立した慰霊碑も訪ねた。
今回学んだことは10日の「継承の時間」で全校生に報告する。