小学生2人が3級合格 天栄村の「英検チャレンジ」支援

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    英検3級に合格した石井君(左)と兼子さん

 天栄村教委の「小学生英検チャレンジ」で英検3級に挑戦した広戸小(坂牧広文校長)6年の石井陽大君と兼子莉緒さんは2次試験を通過し、中学卒業程度の英語力が必要とされる試験に合格した。合格証明書の交付式は7日、同校校長室で行われ、2人は次の目標に向け意欲をみせた。
 英検チャレンジは「英語の村てんえい」を進める村教委の支援事業の一環で、5・6年生の英検及び英検ジュニアの挑戦1回の検定料・受験料を補助する。
 2人は1次試験で筆記とリスニング、2次試験でスピーキングに挑み合格した。
 石井君は幼稚園年長組から母の勧めで英語を学び始めた。「来年は準2級に挑戦し、中学のうちに2級(高校卒業程度のレベル)まで合格したいです」と笑顔を見せた。
 兼子さんは小学1年の頃から弟が通う塾で英語を始めた。「合格はとてもうれしく、次も頑張ろうと思えました。中学生になったら、TOEICにも挑戦したいです」と目標を掲げる。
 2人はいずれも毎日30分程度英語学習を続けており、その積み重ねで難関突破を成し遂げた。
 将来について石井君は「英語を使って外国人に道案内などしたいです」、兼子さんは「生物などの分野で研究者になりたいので、そのときに英語を活かしたいです」と目を輝かせた。
 坂牧校長は「2人の合格は他の児童にも良い刺激になった。夢に向かい挑戦する子どもたちが増えることに期待する」とたたえた。
 なお村の英検チャレンジで5級に挑戦した3人も合格しており、参加した5人全員が目標を達成した。
 また今年度の中学生は2級(高校卒業程度)が1人合格したほか、準2級8人、3級15人が受かっている。
 村教委はフィリピンにいる外国語講師とのオンライン英会話授業(QQイングリッシュ)や、ブリティッシュヒルズでの英語体験学習など、生きた英語を学ばせる独自の教育活動に取り組んでおり、今後も力を入れていく。