日本代表選考合宿への参加を報告した岩井さん(中央)
第20回日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)本選で全国2位に相当する銀賞に輝いた須賀川二中(遠藤彰校長)の岩井翔太君(3年)は9日、市役所を訪れ橋本克也市長、森合義衛教育長らに受賞を報告した。今回の銀賞受賞は東北地方では岩井君だけで、市内では初めての快挙となる。
大会予選は1月10日、全国から約2500人が参加しオンラインで開かれ、約140人が本選に進んだ。本選は2月11日に実施され、成績上位者から順に金賞1人、銀賞4人、銅賞6人が選ばれた。
報告には岩井君のほか、遠藤校長、数学担当の荒井幸子教諭が同席した。
岩井君は小学生時代から算数が得意で、これまでも県算数・数学ジュニアオリンピックに出場し、小学6年生で金賞、中学1年で銀賞に選ばれるなど活躍してきた。
中学校では実用数学技能検定「数検」の準1級(高校3年相当)、1級(大学程度、一般)に合格した。
今回の大会について岩井君は「中学2年の時はコロナで中止、今年こそと思い参加した。予選では10問中9問正解、本選では5問中3問正解で銀賞に入った。代表選手選抜試験までの時間を有効に使い、日本代表を目指したい」と意気込みを語った。
橋本市長は「とてもうれしく思います。世界に向けてチャレンジして下さい」と激励した。
岩井君ら上位11人は、東京都府中市のホテルコンチネンタル府中で19日から23日まで開かれる第63回国際数学オリンピックノルウェーロシア大会の代表選考合宿の参加資格を得た。
合宿には高校生らの日本数学オリンピック上位者も参加し、20日から23日まで4回に分けて行われる代表選手選抜試験で上位6人に入ると日本代表に選ばれる。