須賀川市、鏡石町、天栄村は11日、小児(5~11歳)を対象とした新型コロナのワクチン接種券を送付した。集団接種は27日から毎週日曜日、公立岩瀬病院第3会議室で行う予定で、予約は20日から各市町村のインターネット予約システムで受け付ける。
小児を対象とした接種ができる医療機関が限られているため、須賀川・岩瀬地域で合同の接種体制をとった。
対象者は須賀川市約4500人、鏡石町800人強、天栄村約260人。
ファイザー社製の小児用ワクチンを使用し、1回目から3週間の間隔を空けて2回目を打つ。接種費用は無料。
個別接種は対象の医療機関に直接電話かウェブ予約で申し込む。医療機関が制限を設けていない限り、3市町村のいずれでも受けられる。
予約時は接種券に記載された券番号が必要となる。
接種時は接種券、予診票、母子健康手帳、健康保険証等の本人確認書類、おくすり手帳が必要となる。また接種は保護者の同意と立ち会いを要する。
須賀川医師会は接種券送付に合わせ、保護者への説明文を添付している。
ワクチンのメリットやデメリット(副反応)、新型コロナのり患歴があっても接種する必要があるか、集団免疫の考え方などを掲載している。
また5歳未満を守るための対策として、周囲の成人のワクチン接種、2歳以上の小児のマスク着用、感染リスクが高い場所を避けるなどを挙げる。
ワクチン接種に判断がつかない場合のアドバイスとして、この年齢層でも重症化する恐れはあり、り患するより接種のほうが安全な選択肢であること、感染した場合への周囲への感染リスクの増加と、それによる行動制限等の影響などを説明した。
このほか厚生労働省の資料も添付し、効果や安全性の説明に合わせ、早期に接種する人や接種できない理由がある人など様々な人がおり、ワクチンの接種状況等で絶対に悪口やいじめをしてはならないと注意を呼びかけている。
接種に関する相談は各市町村の窓口(須賀川市=0120―567―455、鏡石町=62―2115、天栄村=94―8892)まで。