発行した須賀川事典
須賀川出身で1964東京オリンピック銅メダリストの円谷幸吉選手を通して走る楽しさを対談やインタビューを通して紹介する「好きです わたしの すかがわ『須賀川事典』(ランナーズ編)」を発行した。3万部を印刷し15日から全戸配布を始め、市ホームページでもデジタル版を公開している。
須賀川市はあらゆる人から「選ばれるまち」を実現するため、市の10年後の未来をイメージして各種事業を展開するシティプロモーションを推進している。
須賀川事典は市出身の二人の円谷(円谷英二・円谷幸吉)の偉業を顕彰し、それぞれの魂を受け継ぐ取り組みや人を通して魅力発信と再確認を目的にまとめた。第1弾特撮編は昨年4月に発行した。
タイトルの「好きです わたしの すかがわ」には、まちを思う心だけでなく、まちに関わる一人ひとりが、自分自信を好きになって、自分に自信と誇りを持ってほしいという願いも込められている。
今回の「ランナーズ編」は、「走る」ことに真摯に向き合った生涯が当時から現代まで多くの人を魅了し続ける円谷幸吉選手を通して、「走る楽しさ」を市民と読者に届ける内容となった。
表紙は須賀川アリーナ南を流れる釈迦堂川の河川敷(ふれあいロード)を走る多くの市民ランナーを対岸で円谷幸吉選手とみられる小さな影が見つめる明るいイラストになっている。
東京2020オリンピック男子1万㍍に出場し、円谷選手のDNAを現代に引き継ぐ一人として第二の円谷とも呼ばれる、相澤晃選手(24)=長沼出身・旭化成=と、漫画家ヤマザキマリさんとの対談、大学駅伝を代表する青山学院大学原晋監督と相澤選手も少年期に所属した円谷ランナーズ水野武代表の対談などをメーンに掲載した。
ほかにも毎年10月第3日曜日に開催している円谷幸吉メモリアルマラソンに毎年ゲストランナーで出場してきたメキシコ五輪マラソン銀メダリストで円谷選手盟友の君原健二さんや須賀川出身の俳優板橋駿谷さんへのインタビュー、数字で紹介する円谷選手やマラソン豆知識などをまとめている。
須賀川事典(ランナーズ編)は対談とインタビューを通して、全編で円谷選手が多くの市民に伝えた「走る楽しさ」を伝える内容となっており、須賀川市は「本冊子をご覧いただき、あらたな須賀川の魅力にふれてください」とメッセージを寄せた。
市ホームページの須賀川事典コーナーではデジタル版のほか、相澤選手や原監督、板橋さんのインタビュー動画も公開している。