須賀川市社会福祉協議会は新年度に「障がい者地域活動支援センター」を新設し、須賀川・岩瀬地域で暮らす障がい(身体・精神・知的)を抱える人が通う場を市民温泉食堂跡に設け、創作活動や生産活動の機会提供と地域社会との交流促進を促す。理事会と評議員会を書面決議し、同事業を含む新年度事業などを決めた。
新年度はSDGsを念頭に、福祉活動を通じた持続可能なよりよい未来の構築を目指し、各種団体との協働の取り組みを広げ、地域のつながりの再構築を図り、ともに支え合う地域社会づくりを推進するため各種事業を展開する。
同支援センターは月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで、市民温泉食堂跡地にフリースペースを設ける。
手工芸品制作などの創作活動や、料理講座、パソコン教室など様々なプログラムを提供する。
また同スペースでの活動に留まらず、カラオケや季節のイベントなどレクリエーションの実施、公園の掃除など環境美化活動、地域イベントへの参加など活動の場を広げるサポートもする。
さらに体力づくりや対人関係のトレーニング、ボランティアへの参加、近隣福祉施設等との交流なども支援し、障がいの有無に関わらず、生き生きと暮らせる地域社会の構築を目指す。
このほかの主な事業として、市社協創立70周年記念式典・第12回須賀川市福祉大会を秋頃に実施し、社会福祉に対する理解と地域福祉の一層の推進を図る。
今年度から始まった福祉の地域づくり推進事業も継続し、地域食堂やコミュニティカフェを実施するボランティア団体の立ち上げや運営支援を通し、全世代を対象とした居場所づくりに手を貸す。
フードバンク事業は企業や個人から食料品等の寄贈を受け付け、必要としている困窮世帯や子ども食堂などに継続的、または臨時的に提供する。
一人暮らし高齢者等訪問強化月間は年4回程度、民生児童委員とともに、新しい生活様式に即した訪問方法を取り入れ、コロナ禍での訪問活動を強化する。
書面決議はこのほか、市社協長沼支所について、現在の長沼老人福祉センター内から長沼市民サービスセンター内に移転し、行政との連携及びより良い住民の利便性向上を図る。
白鳩保育所園長の異動に伴う後任は、元白江小校長の熊田賢一さんを選任した。