監督助手と俳優が現代特撮の魅力語る 須賀川特撮アーカイブセンター

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    特撮撮影現場トークで盛り上がる会場

 須賀川特撮アーカイブセンターのトークイベント「特撮映像製作の現場から」は27日、市内在勤の特撮ファン約20人が参加して同センターで開かれ、普段の仕事の内容やリアルな現場の話を聴いた。
 須賀川出身で様々な特撮技術を生み出した円谷英二監督の技と魂を受け継ぐ、現代の現場スタッフをゲストに迎え、同センターとともに須賀川に根付く特撮文化の継承と発信を目的に企画した。
 今回はゲストに同センター開設にも協力・尽力した特撮研究所の髙栁優一監督助手と現代戦隊番組に出演するレッド・エンタテインメント・デリヴァー所属の俳優・スーツアクターの草野伸介さんを迎え、ファシリテーター(進行役)は三好寛アニメ特撮アーカイブ機構事務局長が務めた。
 円谷監督とスタッフたちが生み出した特撮の技と魂を継承し、現代も「出来そうもないことをできるようにする」ために、見る人に「わくわく」と「どきどき」を届けるために日夜努力する取り組みを紹介した。
 髙栁さんは名作ウルトラセブンに登場し、今回の会場と同じ畳の部屋で主人公と談判した「メトロン星人」に例え、「好きなことの延長が仕事になっちゃった」と自己紹介した会場の笑いを誘った。
 草野さんはあこがれの芝居の勉強をする中で「こういう仕事(スーツアクター)もあったんだ」と発見して、子どもの頃から好きだった特撮の世界に携わっていると話した。
 2人はそれぞれの具体的な仕事の内容を詳しく紹介しながら、映像を「撮る側」と「出演する側」の苦労や魅力も語り合った。
 また三好さんとともに、特撮アーカイブセンターが継承する特撮の魅力を中心に、今後の希望や願いなどを話し、参加者からの質問にも積極的に答えて交流を深めた。