須賀川創英館高の校歌決まる(詳報) 須賀川・長沼らしい歌が完成

教育文化

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    校歌の全文(作曲・新実徳英氏、作詞・和合亮一氏)

 11日に開校する須賀川創英館高の校歌は作曲の第一人者である新実徳英氏、作詞は東日本大震災後にツイッターで発表した「詩の礫(つぶて)」などで有名な詩人であり県高校教諭でもある和合亮一氏が手掛け、須賀川・長沼の両校の伝統を引き継ぐ統合校にふさわしい歌が完成した。31日に県教委が発表した。
 校歌は1・2番で、1番で「ぼたんの花」「宇津峰」「松明」など須賀川ならではのフレーズが並び、2番では「種のあじさい」「やまゆり」など長沼や藤沼湖を想起させる内容に仕上がった。
 また「駆ける人よ」「道ゆけ道を」といったフレーズを1番と2番で繰り返し、前進していく生徒たちを後押しする。いずれも最後は「創英のうたよ」で締めくくる。
 作曲の新実氏は東京大工学部卒業後、東京芸術大音楽部作曲科で学び、同大学院を修了した。手掛けた曲は文化庁芸術祭で優秀賞やレコード部門大賞に選ばれるなど、高い評価を得ている。
 作詞の和合氏は教員の傍ら作詞を続け、中原中也賞や萩原朔太郎賞など受賞している。
 和合氏の「詩の礫」に新実氏が曲をつけた「つぶてソング第1集、第2集」は震災後の福島を勇気づけ、その後も2人で数々の合唱曲など手掛けている。
 和合氏は作詞に際して生徒や保護者、教職員から集めた歌詞に関するアンケート結果を受け、また実際に須賀川を訪問したという。「美しい季節を駆け抜けていく若い走者の影が浮かんだ。長距離走の先駆者である円谷幸吉さんの努力を重ねているひたむきな姿が見えた気がした。そして日本SFのパイオニア、円谷英二さんの眼差しが。風と土と宇宙。その中心に須賀川があると直感した。故郷の四季を胸に刻みつけるようにして、一度しかない青春の季節に何度も歌を口ずさんで欲しいと願っている」とコメントを寄せた。
 詩を受けて作曲を始めた新見氏は「この詩で高校生たちが元気よく、高らかに、楽しく歌える歌を作るぞ、との想いを深めた。みなさんの力強く歌う誇らかな笑顔が浮かんでくる。どうぞいつまでも歌い続けてください」とした。
 校歌は11日の開校式で生徒代表らが歌う予定である。