須賀川・岩瀬地方の新型コロナは若年層を中心とするオミクロン株の流行が続いており、3月は須賀川市で576人(前月比39人増)、鏡石町で76人(同20人増)、天栄村で18人(同4人減)、計670人が新たに感染した(陽性判明日をベースに集計)。過去最多だった昨月より133人増えており、特に月末に感染拡大が顕著となっている。
市町村別にみると、須賀川市は年齢別で10歳未満が126人、10代が123人で、合計すると全体の43・2%を占める。
次いで30代95人、40代82人、20代55人と子育て世代の感染が目立つ。
50代は42人、60代は29人、70代は15人、80代は9人だった。
男女別では男性が300人、女性が276人だった。
鏡石町も同様に10歳未満20人、10代12人と若年層の感染が多かった。
子育て世代は30代14人、40代11人、20代7人。
50代は6人、60代4人、70代と90歳以上が1人ずつ。
男性は36人、女性は40人だった。
天栄村は30代5人、20代4人、10歳未満3人、40代2人、10代1人と、比較的感染者が少ないが、若い世代に多い傾向は同じだった。
50代は1人、60代は2人。
男女別では9人ずつだった。
県が発表したクラスターは須賀川市内の学校が3校で計24人、児童施設が8人。
1日にも岩瀬郡の児童施設で児童7人が感染するクラスターが1件発表された。
1カ月間の新規感染者の推移をみると、月の前半から中頃にかけて感染者は1日あたり10~30人出ていたが、29日から数日間で急激な感染拡大の様相を呈した。
県は独自の「感染拡大防止重点対策」期間を17日まで延長し、特に新規感染者が多い須賀川市、郡山市、会津若松市、二本松市に感染予防対策の徹底を促している。
須賀川市では今後もしばらくの間、感染状況が高いレベルで推移することが予想されることから、橋本克也市長が家庭内の基本的な感染対策徹底や、体調がすぐれない場合は登校、出勤、外出を控える、食事以外はマスクを着用し、こまめな消毒や換気を徹底する、不要不急の外出は控えるなど、「うつらない」「うつさない」行動を心がけるよう呼びかけている。