伐採間近のサクラも見頃 浜田公園 日露戦争の戦勝記念樹

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    数年内に伐採される浜田公園のサクラ

 阿武隈川流域の防災対策の一環で数年のうちに伐採される予定となっている須賀川市浜尾の浜田公園のサクラが見頃を迎えている。かつて地域住民の憩いの場であった公園に咲く樹齢100年超のサクラを惜しむように、市民らが足を運び、思い出を目に焼き付けている。
 浜田公園は明治37年から38年の日露戦争の戦勝記念事業として、同40年3月に4463㍍の公園が旧浜田小の校外運動場として寄付された。同43年には学区の浜田・和田から477人がボランティアで整備活動を行った。
 かつては公園から現在の浜尾遊水地までの区間、河川の両岸を桜並木が咲き誇り、地域に春の喜びを告げていた。
 令和元年の東日本台風で甚大な被害を受けた阿武隈川流域では緊急治水対策プロジェクトなどが進められ、河道掘削や橋梁架け替え、堤防かさ上げなどが広いエリアで行われている。
 浜田公園周辺の樹木はほとんど伐採されたが、公園のサクラは今もエアポケットのように残っている。これは周辺の河川敷が国の管理になっているのに対し、公園は現在も須賀川市の所有であるためである。
 市でもサクラの伐採を進めているが、完了まで数年をかける見込みとしている。
 市民らは車で公園に立ち寄り、満開のサクラを通してかつての思い出を懐かしんでいる様子だった。