安全を願いスキ入れする横山社長 新しい温浴施設イメージ図
須賀川市の翠ケ丘公園いこいの広場やわんぱく広場などファミリー・キッズエリアに新しいカフェ施設や温浴施設を建設する「翠ケ丘公園温浴施設等整備事業」安全祈願祭は10日、老人憩の家解体跡地で行われた。カフェ施設は10月31日、温浴施設は来年3月31日の完成を見込んでいる。
市とあおい(菊地大介社長)が県内初の公募設置管理制度(PARK―PFI)基本協定を締結し、園内施設管理整備とイベント開催、SDGsを連動させて事業展開する試み。
カフェ施設と温浴施設の建築主体は横山建設(横山敦社長)が施工を請け負う。
新しいカフェ施設は憩いの広場北側に新設し、延べ床面積は約258平方㍍。自然に溶け込む色調や自然採光をふんだんに採り入れ、周りの風景との調和を図る。
温浴施設は旧老人憩の家跡地に建設し、延べ床面積は約900平方㍍。公衆浴場を備え昨年度から建設準備を兼ねて水道管や予定地整備などを手がけた。建設工事は5月初旬から着工を予定している。
安全祈願祭は須田智博神炊館神社禰宜の神事で、小松田建一建築設計事務所代表、菊地社長、小林一裕市都市計画課主幹兼課長補佐、横山社長がクワ入れと玉串をささげた。
翠ケ丘公園はアカマツ、サクラ、紅葉など四季折々の景観も多くの市民に愛されており、新しく整備する温浴施設やカフェは屋根や外壁などに自然素材を積極的に取り入れ、周囲の緑と調和・協調する色合いなど工夫を凝らす。屋内にも自然光を柔らかく採り入れ、利用者がリラックスできる空間を演出していく。
同エリア運営はあおいが行い、「Fun the Green~Fun(楽しさ)で繋がりFan(愛好者)になる」をコンセプトにする。温浴施設を核に隣接する様々な公園施設と連動して利便性と安全性向上に努め、市民が楽しめる空間づくりで新たな都市公園の在り方を模索する。