市内で始まった田植え作業
今月中旬頃から気温の高い日が続き、22日から来週にかけて最低気温が平年を大きく上回る予報となったことを受け、須賀川・岩瀬地方での田植えも地区によって例年より1週間程度早くスタートしている。須賀川市泉田の斑目商事(斑目一美社長)は22日、木之崎地内の田んぼで田植え作業を開始した。
今年は寒暖の差が激しいため苗の管理が特に難しく、農家によっては「苗焼け」などの被害を受けているところもあるという。
同社では十分な管理によって青々と育った苗を田植え機で約1㌶、肥料をまきながら植え付けた。これから約1カ月かけて、管理する全ての水田に苗植えを進めるという。
JA夢みなみと県中農林事務所須賀川農業普及所は稲作情報を発行し、田植え作業などにあたっての注意点を知らせている。
田植え前には代かきを十分行い、落水は下流の水質を悪化させないよう濁りが収まってからする必要がある。
植え付けは1株3~4本とし、深さは2~3㌢が目安となる。
また田植えの際は苗が痛むのを避けるため、強風や低温を避けるのが望ましい。
補植は一発剤の前に行い、置き苗はいもち病の発生源となることを避けるため、補植後すぐに除去する。
田植え後の水管理は、活着(根付く)まで5㌢程度のやや深水にして、植えたばかりの稲を保護する。強風や低温のときは特に深水管理を徹底する。
稲は田植えから1週間程度で活着し、分げつ(枝分かれ)を始める。昼夜の温度差が大きいほど分げつするので、活着後は3㌢程度の浅水管理が望ましい。
福島地方気象台の21日現在の発表によると、30日頃までは最低気温が平年より高い日が続き、かなり高温となる日もある。5月1日からは最低気温も平年並みに落ち着く見込み。当面は霜が降りる可能性が低くなると予想している。
また仙台管区気象台の19日現在の発表では、5月から7月までの期間、東北地方で平均気温が高い確率は50%、平年並みは30%、低い確率は20%と予報している。