須賀川市立博物館 田善没後200年記念企画展「銅版画の世界展」始まる 精緻な作品や資料など100点

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    府中美術館寄託の墨堤観桜図などを観る来館者たち
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    田善顕彰版画展など市内の顕彰事業も紹介

 須賀川市立博物館の亜欧堂田善没後200年記念企画展「銅版画の世界展」は26日から始まり、6月5日まで代表作である重要文化財「東都名所図(二十五図)」をはじめ、遠近法・陰影法など西洋の画法で描いた精緻な作品や、日本の画材等を用いた油彩画など、当時の人たちを驚かせ、後世に大きな影響を与えた田善の偉業を、同館珠玉のコレクションを中心に振り返る。
 亜欧堂田善(本名・永田善吉)は寛永元年(1748年)に生まれた洋風画家で、白河藩主・松平定信に命じられ腐食銅版画技術を習得し、日本初の官製世界地図など数々の作品を残して、今から200年前の文政5年5月7日(1822年6月25日)に没した。
 企画展では田善が残した作品や、関連資料と合わせて約100点を展示し、本市出身の偉人の業績や後世への影響を振り返る。
 「東都名所図」は各図を拡大したパネルや「真洲先稲荷隅田川眺望」等の貴重な原版も展示する。また銅版画見本帖(十二図)のうち多賀城碑や、府中美術館寄託の墨堤観桜図なども目を引く。画業の最初期に描き、古寺山白山寺に奉納した絵馬「源頼義水請之図」なども並ぶ。
 さらに関連資料として遠藤田一「亜欧堂田善坐像」や渡辺光徳「亜欧堂田善肖像」なども並ぶ。
 資料は5月17日から入れ替えて展示する予定。
 2階展示コーナーには市内の顕彰活動を取り上げ、大正時代に活動していた市民団体「雅友会」の絵葉書や、須賀川商工会議所青年部の田善顕彰版画展で最高賞に選ばれた第一回と令和3年度の作品、現在の風景と東都名所二十五図を比較した写真なども紹介する。
 会期中の銅版画教室は5月1日午前9時から午後4時までtetteで、東京芸術大美術学部絵画科油彩画専攻版画研究室の三井田盛一郎教授と版画家の杢谷圭章さんを講師に迎え、絵葉書大の作品を完成させる。対象は高校生以上。参加費は1000円。
 ギャラリートークは7日午前11時から同館学芸員が展示作品など解説する。参加費は入館料のみ。
 講演会は29日午後1時半からtetteたいまつホールで、府中市美術館の金子信久学芸員を迎え、田善について講話する。参加費無料。いずれも参加を受け付けている。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下と65歳以上、障がい者手帳所持者は無料。
 休館日は毎週月曜と5月6日。5月18日の国際博物館の日は入館無料。
 問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。