27日午後3時頃、須賀川市内80代女性宅に息子や上司を名乗る男たちに、現金250万円がだまし取られるなりすまし詐欺が発生した。
須賀川署によると、同日午前11時半頃、女性宅に息子の上司を名乗る男から「息子さんのノドから血が出ている」などと電話があり、その後、息子を名乗る男が「公衆電話に財布と携帯電話を忘れた。財布は見つかったが中身がなくなっている」などと電話で話した。
それから再び上司を名乗る男が電話で「息子さんを入院させる。いくら準備できるか。会社の者にお金を取りに行かせる」などと連絡があり、午後3時頃に女性宅を訪れた息子の同僚を名乗る男に現金250万円を渡した。
女性の家族が被害に気づき、同署に通報した。
同日は市内80代男性宅に医師や息子を名乗る同様の詐欺予兆電話が1件発生している。男性は詐欺と見破ったため被害に遭わなかったが、同署では警戒を呼びかけている。
被害防止のため、電話で家族などの名前をかたり、お金を要求された場合や、「風邪を引いた」「喉が痛い」「財布を落とした」などのキーワードが出たら詐欺を疑い、家族や警察に相談する。
また見知らぬ人に現金やキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えないよう注意する。