五十嵐さんらたたえる 須賀川市俳句ポストの年間表彰式

文化

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    俳句ポスト年間入賞者たち

 須賀川市俳句ポスト令和3年度年間表彰式は30日、風流のはじめ館で行われた。橋本克也市長が年間特選の一般の部牡丹賞の大澤良州さん(埼玉県鴻巣市)と子どもの部ぼたん賞の五十嵐心さん(仁井田小6年)らを表彰した。
 俳句ポストは相楽等躬を祖とし、江戸時代から現代まで連綿と続く須賀川俳句文化の継承と振興を目的に、市内景勝地23カ所と全小中学校に設置されている。
 毎年、市内外から多くの俳句作品が投句され、令和3年度は3829人(一般241人、子ども3588人)から9783句(一般3573句、子ども6210句)が寄せられ、森川光郎桔槹吟社代表らの選により年間特選・各賞が決定した。
 表彰は一般の部牡丹賞の大澤さんをはじめ、赤松賞の安藤スミ子さん(市内小倉)、翡翠賞の渡辺まり子さん(朝日田)に賞状と自筆入賞句を刻み込んだ石盾(深谷石材店提供)、子どものぼたん賞の五十嵐さん、あかまつ賞の須藤楓真君(柏城賞6年)、かわせみ賞の関晶太君(同3年)に賞状と副賞を贈った。
 橋本市長は須賀川の俳句文化と奥の細道を紹介し、「これからも俳句に親しみ楽しんでください。市はこれからも俳句関連行事を実施していきます」とあいさつした。
 選者を代表して江藤文子桔槹吟社同人会長は、特別賞受賞句をたたえ、子どもの部入賞者に向けて「これからも俳句を楽しみ、親しんでください」と呼びかけた。
 年間特選を受賞した大澤さんと五十嵐さんが謝辞を述べ、最後に受賞者6人を囲んで記念撮影した。
 受賞者6人が自筆した短冊は約1年間、風流のはじめ館オープンギャラリーに展示する。
 入賞者と入賞句は次の通り。
 ◇一般の部▽牡丹賞=大澤良州「白もまた燃ゆる色なり白ぼたん」▽赤松賞=安藤スミ子「ひとり来て秋のふかまる牡丹園」▽翡翠賞=渡辺まり子「時空超え芭蕉に触れる秋の空」
 ◇子どもの部▽ぼたん賞=五十嵐心「おもいっきり紙ひこうきを夏空へ」▽あかまつ賞=須藤楓真「校庭に子ども百人暑い夏」▽かわせみ賞=関晶太「うんどうかい校ちょう先生とジャンケンポン」

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