長沼地域の課題など意見交換する出席者たち
須賀川市過疎地域持続的発展計画策定にかかる長沼地域懇談会は27日、約40人が出席して長沼農村環境改善センターで開かれ、地区発展に向けた課題と希望について意見交換した。
長沼地域は市内岩瀬地域とともに、市町村合併した地域特例として市内初の一部過疎指定を受けた。市は両地区の発展のため、9月までに持続的発展計画策定を予定し、住民の声を計画に反映させるため定期的に懇談会を開く計画を立てている。
石堂伸二市企画政策部長が「長沼は市内でも人口減少が最も顕著な地域であり、65歳以上の農業従事者の割合が極めて高い。今回の過疎指定をチャンスと捉え、地域の持続的発展に向けて様々な意見を集約し、自然体の活性化につなげていきたい」とあいさつした。
出席者はまとめ役の市職員を交えてグループワークを行い、地域発展に向けた様々な課題と意見を出し合った。
最後にグループごとに発表し、デマンドタクシーや循環バスのような公共交通導入、女性消防団員・機能別消防団員採用促進、旧長沼高校舎への企業誘致や研修施設整備、藤沼湖自然公園を核とした観光振興などの提言が集まった。