「愛情たっぷりん」を笑顔でPR 豆乳味(左)と牛乳味の愛情たっぷりん 商品開発過程を説明する小柳夫妻 笑顔で試食する岩農高生たち
鏡石町初の地域おこし協力隊の小柳拓未さん・比呂さん夫妻と岩瀬農業高生物生産科養鶏部門がコラボした新商品「愛情たっぷりん」が完成した。同校産タマゴの卵黄を使い、牛乳と豆乳の2種類のプリンを考案し、15日からまちの駅かんかんてらすで販売を開始する。
「愛情たっぷりん」で使ったタマゴは国内で初めて畜産3部門同時にJGAPを取得した同校自慢の安全で新鮮なもので、搾油のために町内で生産したエゴマの絞りカスをニワトリのエサに混ぜ込んで、栄養価が高く味も濃厚な産みたての使用にこだわっている。
協力隊と同校とのコラボは今回が初めてで、生徒や教員の「愛」がたっぷり詰まったタマゴを使用したことから、生徒考案で「愛情たっぷりん」と決定し、サブタイトル「Gift from chicken(ニワトリからの贈り物)」は生徒から募った約30の案から決めた。
パッケージには鏡石を代表する牧場のあーさー♪、唱歌「牧場の朝」モデルの鐘、愛情のハート、材料のタマゴを組み合わせて可愛らしいデザインを採用した。
商品は岩農タマゴの美味しさを直接感じられるよう、20回近くの試作と試食を繰り返して、①卵黄のみを使用して濃厚なタマゴ感を強めた②なめらかな口当たりになるようにプリン液の配合や火入れを細かく調整した③タマゴ感を消さないように、味の濃いカラメルソースでなく黒糖ソースにした―の3点にこだわった。
「牛乳が苦手」との声もあり、プリンは牛乳味と豆乳味の2種類を考案・販売する。
愛情たっぷりん完成を受けて、共同開発商品発表会が9日、町役場で開かれ、遠藤栄作町長は「まちの駅かんかんてらすでの新メニューとなり喜ばれる商品となることに大いに期待します」、髙橋豊治岩農高校長は「これからもGAP取得商品を使い全国にアピールできる商品の開発に努めます」とあいさつした。
商品開発とデザインなどについて、小柳夫妻と生物生産科(養鶏専攻)3年の山田鈴香さんが説明し、PRに努めた。
発表会には長田守弘町観光協会長、養鶏専攻の石井理花さん、佐藤一真さん、服部紗奈さん、松本望花さん、緑川愛莉さん、矢部花奈さん、教員らも同席した。
15日の販売開始に先立ち試食会も開かれ、「タマゴの濃厚な味が美味しい」、「黒糖の優しい甘さがうれしい」、「豆乳味は甘さ控えめで大人にはちょうどいい」などの声が聞かれた。
15日かんかんてらす4周年祭
鏡石まちの駅かんかんてらす「4周年祭」は、15日午前10時から開かれる。地域おこし協力隊と岩農高コラボ商品「愛情たっぷりん」(250円)をはじめ、同校農産品などを多数販売する。
愛情たっぷりんは豆乳味と牛乳味の2種類で、それぞれ200個ずつの限定販売。当日は一人2個まで購入できる。
ほかにも同校産タマゴ(100パック限定)、ベーコン、鉢花各種のほか、じっちゃん団子(御菓子司かぎや)、生きくらげ(佐久間産業)、こんにゃく(遠藤こんにゃく店)、かんかんてらすオリジナルの米粉シフォンケーキやパイ類などを用意する。
4周年の感謝を込めて、商品購入者先着200人にBOXティッシュをプレゼントする。
問い合わせは同駅(℡94―8110)まで。