山田さんの講話に耳を傾ける出席者たち
県中地区食生活改善推進連絡協議会岩瀬支部の総会は9日、約40人が出席し、天栄村のへるすぴあで開かれ、役員改選で佐藤良子副支部長を支部長に選任した。総会に先立ち研修会を開き、味の素ファンデーション被災地復興応援事業の山田幹夫さんが「被災地での食生活改善推進員の活動紹介と『ありがとうレシピ集』の活用について」をテーマに講話した。
山田さんは味の素が2011年10月から始めた「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」に2014年から関わった。プロジェクトは「いっしょに作って、いっしょに食べよう」をスローガンに、被災地の食生活の改善とコミュニティづくりを通じた復興支援を目的とした活動で、被災3県51市町村で3771回にわたり参加型料理教室など実施した。
当初は同社スタッフを派遣する形で実施していたが、現在は地元食改などの自主開催を後方支援している。
山田さんは各地での実例や震災10年の節目に作成した「ありがとうレシピ集」など紹介した。
また参加型料理教室を通じてともに作り、ともに食べる価値を再確認したとして、「コロナ禍が明けたら再び食改支援の活動を積極的に展開したい」「食生活は健康な心と身体の基本であり、料理教室は地域コミュニティを活性化させる」と述べた。
総会は昨年度事業、決算や今年度活動方針や事業計画、予算、役員改選などを話し合った。
今年度は「私達の健康は私達の手で」をスローガンに、家庭と地域社会におけるヘルスメイトの役割を認識し、健康文化のまちづくりに努めることを重点目標に掲げ、男性のための料理教室、全世代に広めよう健康寿命延伸プロジェクト、親子の食育教育など地区事業を展開する。
役員は次の通り。
▽支部長=佐藤良子(須賀川市)▽副支部長=後藤トヨ子(鏡石町)▽会計=川島正子(須賀川市)▽監事=小針綾子(鏡石町)金子良子(天栄村)