大会成功に向け協力を呼びかける大木委員長
第40回円谷幸吉メモリアルマラソン大会の第1回実行委員会は12日、須賀川アリーナで開かれ、今大会を10月16日に開催し、市民の参加に限定した前回と異なり、地域制限を設けず24部門、各距離定員250人、計1750人のエントリーを受け付ける方針に決定した。また新たに君原賞も設け、男女ハーフで75位の選手に記念楯を贈る。
大会は58年前の東京オリンピックマラソン競技で銅メダルをつかんだ郷土の英雄・円谷選手の偉業をたたえ、第2の円谷選手育成を目指し昭和58年から始まり、40回目を迎える。
3年前は台風、2年前はコロナ禍で中止が続いたが、昨年は「須賀川市民とともに円谷幸吉をつなぐ」をコンセプトに、市民限定参加で231人が雨の須賀川路を駆けた。
今年はウィズコロナの対応をさらに一歩前進させ、地域制限を設けない開催に踏み切る。
7月1日から市民の先行エントリー、同11日から市外の参加も受け付けを始める。いずれもインターネット申し込みのみで、締め切りは8月7日まで。
コースは日本陸連公認のハーフ(一般男子年齢別4部門、同女子1部門)、10㌔(一般男子5部門、同女子1部門)、5㌔(一般男女、中学男子各1部門)のほか、大会任意設定の3㌔(一般女子、中学女子各1部門)、2㌔(小学生男女学年別6部門)、1・4㌔(父と子、母と子各1部門)の全6コース。
スタート・ゴールは例年通り、影沼橋を起点に須賀川アリーナ東側でフィニッシュする。
特別招待選手は円谷幸吉選手の盟友でメキシコオリンピック銀メダリストの君原健二さんが決定している。
君原さんは第4回大会に初めて特別参加した。以降、前回まで32回にわたり出走し、大会発展に貢献している。
そうした功績や、円谷、君原両選手の絆の深さから、お互いを尊重する気持ちや友情の素晴らしさを次代に伝承するため、今回から「君原賞」を新設した。
東京オリンピックで君原さんが付けたゼッケン番号にちなみ、男女ハーフ75位に贈る。
招待選手は円谷選手の練習パートナーである宮路道雄さんと市内ふくしま駅伝候補選手を予定している。
東京マラソンとの提携による同大会出走権は、ハーフ完走者から抽選で3人に贈られる。
新型コロナ対策として、距離ごとに最大250人ずつ出走し、スタート地点では1㍍程度間隔を開ける。公平を期すため、大会記録はネットタイムを採用する。
開会式、表彰式は行わず、会場でのなめこ汁等振る舞いはしない。
大会規模縮小のため中体連新人ロードレースを兼ねた開催はしない。
実行委員会で大木和彦委員長は「県内でも徐々に大会が開かれるようになり、本大会も前回の実施を踏まえ、準備を進めていきたい」とあいさつし、大会成功に向け出席者約20人が意見を交わした。