「牧場の朝」のまちづくりを訴える木賊候補
任期満了に伴う鏡石町長選挙は24日に告示され、立候補した元町総務課長の木賊正男候補(65)=高久田=の出陣式は、鏡沼地内の後援会事務所近くで行われ、木賊候補は唱歌「牧場の朝」に歌われた清々しく美しい鏡石を全国に誇り次世代に受け継ぐまちづくりへの協力と支持を訴えた。
同日午前10時現在で木賊氏以外の町長選立候補届け出はなく、阿武隈時報社の事前取材でも他候補者の動きは確認出来ていないため、午後5時の無投票初当選は揺るがない状況とみられる。
町島洋一後援会長は立候補に向けた運動の中で、「(木賊候補の)顔の広さと大きさ、偉大さを改めて知りました。今日から勝負が始まります。何とかこの町をよくするため、今後とも木賊正男をよろしくお願いします」とあいさつした。
来賓として駆けつけた、玄葉光一郎代議士と古川文雄町議会議長が激励のあいさつを述べた。
木賊候補は「初めての選挙でタスキをかけてマイクを握りとても緊張しています。『なんとかこの町を良くしたい』の一心で頑張って来ました。唱歌『牧場の朝』に歌われる、清々しく美しい鏡石を全国に誇り次世代に受け継ぐためのまちづくりを進めて行きたい」と述べた。
町が抱える5つの課題として①コロナ克服②危機管理対応と安全安心のまちづくり(成田遊水地など)③少子高齢者・子育て支援・健康寿命延伸④産業振興と働く場の確保(工業団地新設・企業誘致)⑤公共インフラ老朽化対策―と6つのプロジェクトを掲げ、「皆さんの力をお貸しいただきながら町政を進めていきたい。今後ともご理解とご協力をお願いします」と支持を訴えた。
最後に山野辺陽介後援会青年部長の先導で「がんばろう」を三唱し、町内遊説と選挙本番に向けて士気を高めた。
選挙事務所での第一声を終えた木賊候補は、高久田、ポケットパーク、成田改善センター、豊郷集会所、旭町集会所前、笠石多目的集会所、スーパーいちい、さかい集会所、4区集会所で街頭演説を予定し、午後5時過ぎから鏡石初の町長選初とみられる新人1期目無投票当選を祝して集会を選挙事務所で開く。
木賊氏は須賀川高卒後、鏡石町役場に入庁、町総務課長などを歴任し、退職後は郡山ハローワークでジョブサポーター、高久田区長などを歴任し、今年2月に町長選立候補を正式表明した。
当選証書付与式は30日午前9時から町役場で行われる。任期は6月24日から4年間。