今年も天栄2蔵元(松崎酒造・寿々乃井酒造店)ダブル金賞 全国新酒鑑評会

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    10回連続金賞に輝いた松崎酒造の杜氏・祐行さん
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    3回連続金賞を喜ぶ寿々乃井酒造店の鈴木理奈さん

 広島県東広島市の酒類総合研究所の令和3酒造年度全国新酒鑑評会の結果は25日に発表され、天栄村の松崎酒造が10回連続、寿々乃井酒造店も3回連続の金賞に輝いた。2蔵元は金賞の結審がなかった一昨年も入賞しており、ダブル入賞は4年連続、ダブル金賞は3回連続となる。
 また福島県の金賞受賞数全国1位も9回連続となり、2蔵元も記録に大きく貢献した。
 酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催で、全国規模で開かれる唯一の新酒鑑評会。全国の酒造家が鑑評会を最高峰の目標として技術の粋を結集し、金賞の受賞を目指し全国から826点が出品された。予審と決審で入賞405点、金賞205銘柄を選んだ。
 松崎酒造の「廣戸川」は、天栄産の酒造好適米「夢の香」を使い、10回連続金賞、11年連続入賞を果たした。杜氏の松崎祐行さんは「今回は10回目ということもあり、素直に嬉しいです。絞りの段階で状態もよく、蔵人たちがしっかり管理など作業してくれているのも見ていたので、受賞できる感触はありました。また『夢の香』も良い米を作ってもらい、溶け具合もよかったので、これが雑味に転じないよう気を配り、いつもより甘みや香りのある酒に仕上がりました」と喜んだ。これからの目標について「鑑評会に参加し、金賞を目指し続けますが、そこだけにとらわれず、お客さんのニーズをみながら、アルコール度数の低いものや季節感を感じられるものなど、昔ながらの良さと最新のものを組み合わせた、日本酒だからできる味わいの追求を続けていきたいです」と語った。
 寿々乃井酒造店の「寿々乃井」今年も「山田錦」を使用し、4年前の初金賞から続く4年連続入賞に輝いた。広報担当の鈴木理奈さんは「出来栄えはよかったのですが、蓋を開けてみるまで不安もあったので、ホッとしました」と胸を撫で下ろす。今年も裏山から湧く良質な軟水を使い、温度管理など蔵人の丹精を込めた作業が例年以上にふくよかで深く繊細な味わいの酒に仕上げたという。「日本酒は水と米、蔵人など多くの人の手や自然の力が結集して出来上がる『ふるさとの宝』。これからも奇をてらわず、多くの方に日頃から味わっていただける普通酒も大切に、この伝統の宝を守っていきたいです」と笑顔を浮かべた。