二岐山 登山客の無事を祈る 29日の山開き前に祈願

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    登山者の安全を祈る添田村長

 天栄村が誇る日本三百名山・二岐山の安全祈願祭は26日、関係者のみが出席し橅山荘駐車場で開かれ、29日の山開きに向け登山者の安全を祈った。
 通常は山開き当日に登山者とともに実施していたが、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため、事前の実施となった。
 添田勝幸村長、服部晃村議会議長、星光村観光協会長、福島森林管理署白河支所大平森林事務所の瀬谷仁さんが玉串をささげた。
 登山道の安全を確保するてんえい山の会と役場職員による事前登山は22日に行っており、急斜面やロープの修繕なども万全となった。
 これから夏にかけて青々と茂りゆく山道を歩くと、頂上では羽鳥湖高原を見下ろし、天候に恵まれれば飯豊連峰や磐梯山、猪苗代湖、那須連峰まで見渡すことができる絶景を楽しめる。
 山開き当日は例年の式典や抽選会、飲食の提供、入浴券の配布はないが、29日午前8時から10時まで、橅山荘前で3年ぶりに登山記念バッジを先着400人にプレゼントする。
 バッジは二岐山を背景に、村のマスコットキャラクターであるふたまたぎつねや、村の花のリンドウのイラストが描かれている。裏面は山開きの日付と二岐山の標高を記す。
 二岐山は標高1544・3㍍の男岳と1504㍍の女岳が二股に分かれて見えることからその名が付けられており、うつくしま百名山にも選定され、縁結びの山ともいわれている。
 男岳山頂付近ではアマズシャクナゲやサラサドウダンなど多くの高山植物が群生し、当地でも人気の高い山の一つ。