デジタル化・DX推進研究会の設立総会
須賀川商工会議所デジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)推進研究会の設立総会は25日、6部会の代表ら約30人が出席してホテルサンルート須賀川で開かれ、会員事業所を対象にした地域経済活性化を推進する事業展開を確認した。
須賀川商工会議所は今年創立70周年を迎え、新規事業の2枚看板の一つとして「デジタル化・DXに関する取り組みの推進」を掲げ、コロナ禍で疲弊した当地方経済や会員企業の持続的発展を目指している。
今年度は地域企業(会員事業所)が将来的に魅力ある企業として存在し続け、安心して暮らせる地域社会の実現のために、持続可能な開発目標の視点を取り入れる目的で、時代の潮流に即応した形での同研究会を設立し、デジタル化における事務効率化と生産性向上を支援し、その先のDX推進により、地域企業の競争力を強化し、地域経済の活性化推進事業を展開する。
デジタル化・推進研究会は、個社の経営・業務課題をIT支援事業者(NTT東日本福島支店ほか5社)とともに抽出しながら、技術活用の方向性を検討し、今後の経営効率化と持続可能な社内基盤構築化に向けた事業推進を支援していく。
具体的には技術支援・推進に関するセミナーや分野別研修会、DX人材育成研修会の開催、個社別相談会の実施、補助金申請支援、必要に応じた情報提供などを予定している。
また総合的支援事業者(NTT東日本福島支店、NTTDXパートナー)、ITコーディネーター(ぱすわーど、REVOL)、市内IT事業者(クラフト、日本アドシス)からの支援・連携、商工会議所事務局のバックアップなども受けられる。
今年度は7・8月に業種別事例共有会(各種情報提供)、9・10月のDX人材育成研修会(基礎)、11・12月の同研修会(応用)で個別事業所の課題抽出・支援を行う。来年1月にはDXポータルサイトを設立し、3月の推進研究会会議で成果発表会を開く。
設立総会で渡邉達雄商工会議所会頭は「現在はコロナ禍で大きな変革が求められている。中小・小規模事業所の事務効率化と働き方改革は喫緊の課題であり、デジタル化・DX推進は必須。一日も早くデジタル化・DXを推進し、会員事業所の持続的発展に研究会設立をつなげてまいりたい」とあいさつした。
役員選出で初代会長に水上哲夫ぱすわーど代表取締役、副会長に西川茂大内新興化学工業須賀川工場常務取締役を選任した。
研究会参加事業者は次の通り。
▽商業部会=油屋岩次郎商店、阿部農縁、興拓、福陽ガス、マザール、LasiQ▽工業部会=大内新興化学工業須賀川工場、神田産業、江信特殊硝子須賀川工場、トキワ印刷、林精器製造▽建設部会=あおい、土田建築設計事務所、橋本組▽旅館料飲部会=グランシア須賀川、ホテルサンルート須賀川(合資会社味戸商店)ホテル虎屋、とん珍▽運輸観光部会=須賀川観光タクシー、トラベックス▽庶業部会=南東北春日リハビリテーション病院、セルクル、ニューワーク情報サービス、瑞穂不動産