鍬入れを行う添田村長 完成後の施設イメージ
天栄村が大里地内で整備を進めるてんえいふるさと公園に関し、敷地内に新築する農林水産物直売施設の安全祈願祭は26日、関係者23人が参列して行われた。完成後は隣接する道の駅季の里天栄が同施設に移転し、売り場面積が2倍に広がり、利便性が増した新たな建物で村の魅力を発信する。
新たな道の駅施設は来年度完成予定のてんえいふるさと公園整備事業の一環で、安定した雇用の確保、地域産業力の強化、新しい人の流れの創出、結婚・出産・子育て等のサポート体制の充実や暮らしやすい生活環境の形成を目指し、平成27年度に道の駅機能拡充計画を策定し、準備を進めてきた。
鉄骨平屋建で延べ床面積は698・80平方㍍。外壁に杉の無垢板を使い、緑豊かな村の景観に調和した建物となる。
直売所は広々として快適に買い物ができるスペースを設け、村産品の美味しさを味わえる食堂は42席分を確保する予定。
また施設内に2店舗分のテナント用スペースを設置し、商品のラインナップをさらに多様化させる。テナントは今後、できるだけ早期に公募する。
トイレはより清潔感が高く、広くて明るい雰囲気に生まれ変わる。さらに独立したベビールームを設け、授乳などで安心できりよう、子育て世代への配慮も充実した施設となる。
設計は水上設計、工事は渡辺建設天栄支店が担い、工期は来年3月24日まで。完成後に準備期間を経て、来年度にオープンする予定である。
安全祈願祭は役場関係者、村議会議員、用地協力者、施設整備検討委員、工事関係者らが参列し、若宮八幡宮の木村秀寿宮司が行った
添田勝幸村長、水上朗社長、渡辺正広社長が鍬入れの儀、代表者らが玉串をささげ、工事の安全を祈った。
添田村長は「本施設が農家の所得向上のための新しい販売施設となり、消費者と生産者を結ぶ拠点や、観光・交流・関係人口創出に向けた東北の玄関口にあたる拠点として、活力ある地域づくりの一助となるよう強く願う」、渡辺社長が「この施設は物販・飲食スペースも広く開放的で、村内でも目を見張る立派な建物となる。工事は近隣に配慮しながら安全第一で進め、最終的に評価いただける建物を造ることを約束する」とあいさつした。