喜びの万歳三唱をする込山氏(中)
欠員2を争い元職と新人の3人が立候補した鏡石町議補選は29日投開票し、新人で主婦の込山靖子氏(56)=鏡沼=が1960票を得てトップ当選した。込山氏は「公約・理念で掲げた女性の目で見て、町政に声を届けていきたい」と決意を改めて述べた。
町議補選には無所属新人・主婦の込山氏、地域政党代表で元職・医師の吉田孝司氏(43)=成田=、新人の稲田和朝氏(70)=不時沼=が立候補し三つ巴の選挙戦を繰り広げ、込山氏が1930票、吉田氏が1350票を得て当選、稲田氏は1327票でわずか23票差で涙を飲んだ。
当日有権者数は1万326人(男5045人、女5281人)、投票者数(期日前投票含む)4737票(男2255票、女2482票)、有効票数4607、無効票130。28日までの期日前投票は1559人(男678人、女881人)で、3年前の町議選と比べて241人少なかった。
投票率は45・87%(男44・70%、女47・00%)。投票率は直近の令和元年8月の町議選よりも11・11ポイント低く、過去12年の同町地方選挙の中で最も低い結果となった。
トップ当選した込山氏の自宅敷地内事務所には支援者らが集まり、後援会長の渡辺定己町議らとともに、声高らかに万歳三唱した。
込山氏は「多くの支援者のおかげで当選させていただきました。公約に掲げた女性の声を町政に届け、女性も積極的に参加するまちづくりを目指していきます」と喜びを語った。
当選者の任期は現職町議の残任期間と同じ来年9月3日まで。
今回の町議補選は昨年から無投票ムードが漂う中で町民の関心は低く、今月初めに急きょ実戦突入が決定的となった。候補者はいずれも地縁血縁を中心に票固めをし、さらに浮動票を取り込むために町内で選挙カーを走らせるなど支援拡大に努めた。
しかし投票率は過去最低の5割を割り込み、各陣営が目標としていた得票数には届かない結果となった。
来年夏には任期満了に伴う町議選があるため、今後の町議会に対する関心をどのように高めるかが、各議員の責務の一つになりそうだ。