家族経営協定締結調印した林さん夫妻(前列)
鏡石町南町在住の農家林信太郎さん(43)・麻衣さん(37)夫妻は家族経営協定書を締結した。調印式は30日、町役場で行われ、遠藤栄作町長、菊地榮助町農業委員会長、大橋金光県中農林事務所須賀川農業普及所長が立会人としてともに調印した。
家族経営協定書は、農業経営に携わる家族の各世帯員が、意欲とやりがいを持って経営に参画できる魅力的な農業経営を目指し、経営方針や役割分担、家族みんなが働きやすい就業環境などについて家族間の十分な話し合いに基づき取り決めるもの。町によると平成10年以降、林さん夫妻の協定締結は16件目。
信太郎さんは東京で会社に勤めていたが、令和2年に麻衣さんと子ども2人とともに鏡石町にUターンし、両親が営む農業を手伝ってきた。
本格的な農業経営を始めるための準備を進め、今回の家族経営協定締結に至った。現在はハウスキュウリの栽培やスイートコーンの管理などに取り組む。
家族経営協定を締結することで、家族がやりがいをもって農業に取り組める環境を整備するだけでなく、認定農業者制度や農業者年金で有利になる、今後法人化を検討する際にも協定内容が活かせるなどのメリットがある。