「御日祭」でわらじを奉納する地区住民
須賀川市小倉埋平地区の伝統行事「御日祭(おひまつり・三日正月)」は4、5、6の3日間、地区住民が参加して行われた。
春の農作業が一段落するこの時期に、農作業を休み、大きなしめ縄を張り、長さ1㍍の大わらじ1個と小わらじ3個を奉納して祝う行事。
5日は佐藤義男代表ら13人が埋平集会場に集まり、わらじを制作したあと、蟇目鹿嶋神社の橋本左近禰宜により神事が行われた。
出羽三山などのお参りに出かける際に、小川にわらじを浸して身を清めたといわれ、同地区ではこの奉納を「ギョウヤ」と言い信仰を続けている。
埋平の八坂神社の東側に岩山があり、大小様々な供養塔がまつられている。大黒天、馬観音、勢至塔、月読尊の講中碑などが建立されている側のサクラの木に大わらじを奉納した。
高さ約4㍍の所につるされ、八坂神社までワラひもが連なり、ニンニク、トウガラシ、ヒイラギなどがぶら下がり、小わらじは埋平にさしかかる道路の境の3カ所にまつられた。