表彰を受ける善方団長 県知事らを出迎えたラッパ隊
県消防協会の第75回県消防大会は4日、市文化センターで開かれ、県内から集まった消防関係者らが地域防災の中核として、消防の使命達成に邁進することを誓った。地域に対する長年の功績をたたえる県消防協会の表彰旗は須賀川市消防団に贈られた。
同大会は県内の消防人(幹部)が一堂に会し、消防力の充実強化など当面する消防問題を協議し、各種表彰を行い士気の高揚と団結を図ることで、活力ある消防体制を促進し、広く県民の防災意識の向上に資するため、昭和23年から毎年実施している。
須賀川市では2008年以来14年ぶりの開催となった。
大会に先駆け、市文化センターに到着した内堀雅雄知事を関係者が整列して出迎え、須賀川、鏡石、天栄の消防団のラッパ隊代表者が青空の下、ラッパの音を響かせた。
大会は県内市町村消防団の団長等幹部や、各消防本部の消防長等幹部職員、地域住民のほか、日本消防協会長、県議会議長、県警本部長、県市長会長、県町村会長ら来賓を含め約400人が出席した。
吉田秀一県消防協会長が「近年、災害が大規模化する中、消防団の活躍がより強く求められている。住民の生命・財産を守る使命に万全を期すため、連携しながら努めていきたい」と式辞を述べ、内堀知事が「本県には約3万人の団員がいる全国有数の消防団組織がある。安全・安心な地域の実現には皆さんの力が欠かせない。県もさらに連携を深め、協力していきたい」、橋本克也市長は「昼夜を問わず献身的に消防活動に尽力する姿勢に感謝している。大会を契機になお一層活躍するようお願いします」とあいさつした。
県消防表彰を内堀知事が、県消防協会表彰を吉田会長が代表者に贈り、秋本敏文日本消防協会長や国会議員らが来賓祝辞を述べた。
受賞者を代表し鏡石町消防団の影山圭一郎副団長が「受賞を契機に決意を新たにし、これからも消防活動に全力を傾注する」と謝辞を述べた。
地域住民の安全・安心の確保のため、伝統ある消防精神を堅持し、火災予防・災害対策など充実強化に努め、地域防災の中核として消防の使命達成への邁進を誓う消防大会宣言を、全出席者が拍手で賛同した。
県消防協会須賀川支部長の善方明夫団長が「我々消防団関係者は大会を契機に決意を新たにし、一致団結し使命達成へ邁進する」と開催地支部長として謝辞を述べた。