足場を組み始めたカフェ建設地
須賀川市の翠ケ丘公園憩いの広場やわんぱく広場など芦田塚地内のファミリー・キッズエリア(約3㌶)に新施設などを建設して新たなふれあいの場を整備する、「翠ケ丘公園温浴施設等整備事業」は来春のオープンを目指すカフェ施設の建設工事が今月に入り本格的に始まった。基礎工事がほぼ完了し、足場を組み周辺園路などの整備も進んでいる。
市とあおい(菊地大介社長)が県内初の公募設置管理制度(PARK―PFI)基本協定を締結し、同社が整備・運営する民間施設を活用して区域内でのイベント開催などを一任して事業展開する取り組み。
老朽化した老人憩の家の後継施設建設をきっかけに、いこいの広場北側にカフェ施設、憩の家解体跡地に温浴施設、多目的トイレ、園路や広場整備などファミリー・キッズエリア全体の整備を一体的に展開していく。
カフェ施設は10月31日の完成を予定し、延べ床面積は約258平方㍍。建物は自然の光をふんだんに取り入れ、園内にあふれる緑との調和を図れるよう茶色を基調とし、音楽演奏も楽しめるミニステージなども盛り込む。
また新しい温浴施設は、延べ床面積約900平方㍍。誰でも気軽に入浴できる公衆浴場を備え、現在は水道管や予定地整備などがほぼ完了し、来年3月末の完成を見込んでいる。
カフェ・温浴施設のほかにもこれまで、憩いの広場に屋根付きの屋外ステージが完成し、先月は市内有志の協力を得て「パーク・ピアノ」事業を実施して来園者が気軽に演奏を楽しめる環境を整備した。今後はピアノだけでなくギターなども用意する計画もある。
ほかにも屋外ステージや園内緑地を5色のLED照明機でライトアップし、夜の散歩を楽しむ市民から好評を得ている。
同整備事業は「Fun the Green~Fun(楽しさ)でつながりFan(愛好者)になる」をコンセプトに、公園が持つ緑の魅力を生かしながら楽しみを通して新たな人の交流を生み出す拠点づくりを目指しており、同事業の進ちょく状況や四季折々の公園の魅力を伝えるオリジナル動画はYouTubeの公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCSKbH0nbED2-N-R9PRqax6A/featured)で配信中。