職員らから花束を受ける遠藤町長と小貫副町長 温かい見送りを受けながら町役場を去る遠藤町長と小貫副町長
3期12年にわたり「進化するまちづくり」を掲げ鏡石町政をけん引してきた遠藤栄作町長(71)は任期満了に伴い23日勇退した。退任式は町役場議場で行われ、多くの職員と支持者らに見送られて役場を後にした。
遠藤町長は新人同士の激しい一騎打ちに勝ち平成22年に初当選し、就任9カ月後に発生した東日本大震災と東電原発事故の復旧・復興にあたった。
町民の安全安心のために町内全域の放射線量を調査して地図化し除染を積極的に進め、平成26年には倒壊した鏡石一小新校舎を建設した。
「鏡石駅に下りてみたい、歩いてみたい、住んでみたくなるまちづくり」を掲げ、今年で10回を数える「田んぼアート」をはじめ、コロナ禍前は年間3万人超が観覧する新しい観光スポットづくりに成功した。
現在建設中の鏡石健康福祉センター「ほがらかん」、今秋供用開始予定の新浄水場施設などにも尽力した。
なお同日は平成26年7月から2期7年副町長を務めた小貫忠男氏=元町総務課長=も退任した。