資料の展示準備を行う学生たち
須賀川市歴史民俗資料館の郡山女子短大地域創成学科とのコラボレーション企画「発掘ガール展」は7月1日から9月9日まで、学生が会津若松市笹山原遺跡で発掘した土器や遺跡からはがした地層、発掘風景などまとめたパネル等を展示する。
同学科は毎年笹山原遺跡の発掘調査に取り組んでいる。同遺跡は旧石器時代から平安時代の遺物がみられる遺跡で、地層から判別できる約3万2000年前の焚き火跡は県内最古のものとされる。
また平安時代の土師器(素焼きの土器)生産の全過程を解明できる資料なども長年の調査により発見された。
企画展は学生が作った解説パネルや過去10年の調査報告、発掘中の苦労、1日のスケジュールなどを書いたパネルも展示する。
またコロナ禍で普段と異なる対応が求められた発掘レポートも紹介する。
展示準備は25日、学生ら15人が作業に取り組んだ。
参加した須賀川市出身の佐藤希美さんは、「自分自身、今年5月に発掘調査を行い、最初は石と土の見分けもつかないほどでしたが、石器を発見できると疲れが吹き飛ぶほどうれしかったです。展示資料でそうした喜びやエネルギー、発掘ガールの歴史など感じてもらえたらうれしいです」と述べた。
入場は無料。開館は午前9時から午後5時まで。休館日は土曜日と日曜日、祝日。
問い合わせは同館(℡67―2030)まで。