苗木に土をかける江藤会長と柳沼理事長
桔槹吟社の創刊100周年記念植樹披露と植樹記念句会は1日、約30人が参加して牡丹園内で行われた。
俳誌「桔槹」は大正11年7月1日に創刊、その記念日にあたる。100周年を記念し、昨年11月に仮植した「白鳥の湖」「朝日港」「聖代」の牡丹3株の根元に江藤文子桔槹吟社同人会長と柳沼直三牡丹園保勝会理事長が土をかぶせた。
江藤会長は「守り続けている牡丹園はなくてはならないもの、植樹は100年の節目の年にあたり、次の100年先の会員の思いをつなぐために行いました」と述べ、管理する牡丹園保勝会に感謝状を贈った。
柳沼理事長は「牡丹園は250余年の歴史があり、未来に向かって咲き続け100年200年先まで宝を後世につなぎ、伝統と観光に貢献していきたいと思います」とお礼を述べ、橋本公助牡丹保勝会管理次長が植樹した牡丹ついて説明し、「丁寧に管理します。これからも題材に詠んでください」と述べた。
牡丹園は年間を通して桔槹吟社の句会、俳人が吟行に訪れる句材と季語の宝庫で、俳句作りのホームグラウンドである。
最後に植樹記念句会が開かれ、「創刊当時の熱い想いに浸って詠む」に50句が寄せられた。
高得点句6点は次の通り。
▽石山たま江「汲み上げる水は詩となり牡丹かな」▽永瀬十悟「桔槹の次の百年夏の空」▽深谷栄子「百年をことほぐ植樹大暑かな」▽佐藤秀治「七月の真青な空や植樹祭」▽佐藤健則「炎天やなほしづかなる牡丹園」▽渡辺圭子「伝承の俳句の世界緑濃し」