飛行メカは「スカイワッセー!!」 庵野監督ら173点審査 特撮アーカイブセンターの壁画

文化特撮須賀川市

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    センター西側の飛行メカ「スカイワッセ―!!」

 7月7日は須賀川市が記念日制定した「特撮の日」で円谷英二監督の誕生日。時代の変遷により失われつつある特撮技術関連資料1000点超を収集・保管・管理する柱田の市特撮アーカイブセンターは7日、外壁西側のシルエット飛行メカネーミング募集コンクール結果を発表した。最優秀賞には大友伸太郎さん(45)=仙台市=の「スカイワッセー!!」が選ばれた。
 特撮アーカイブセンターは昭和から現代にかけて様々な特撮映画やテレビ番組などに実際に登場した貴重なミニチュアなどを身近にみられる全国唯一の施設として、全国各地から特撮愛好者が来館し、開館2年を前に早くも入場者は4万人を超えている。
 今回のネーミング募集は、施設の認知度向上作戦第3弾として、建物外壁西側に描かれた巨大なシルエット「飛行メカ」の名前や性能・スピード・武器・弱点などを昨年12月から3月末まで来館者から募った。
 全国各地から173点の応募があり、特撮アーカイブセンター開設のきっかけとなった一人で、NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構(通称ATAC)理事長の庵野秀明さんらが審査にあたった。
 最優秀賞に輝いた「スカイワッセ―!!」は、須賀川の「スカ」、空の「スカイ」、岩瀬の「イワセ」の足し算の意味を持ち、これからの「須賀川、特撮をみんなで作っていこう!」という想いと勢いを表す意味を持つ。
 創作者によると飛行速度はセンター設立年にちなんで時速2020㌔、重さは市人口の7万4254㌘、「武器として花火を装備しているが撃っても彩やかな花火が出るだけなので余計に相手が喜んでしまうことと、昼にはその力が半減することが弱点。と見せかけて友好関係を作れるのが最大の特長。(原文まま)」という。
 コロナ禍のため表彰式は行わず、入賞者には庵野監督のサイン入り色紙、アーカイブセンターグッズのセット、図書カードを贈る。
 入賞者とネーミングは次の通り。
 ▽最優秀賞=大友伸太郎(45・仙台市)「スカイワッセー!!」▽優秀賞=小澤佑斗(29・名古屋市)「スカイドリラー」、根藤匠(13・佐倉市)「スカイドリラー」、野上恵太郎(10・前橋市)「スカガワアロー」、相澤和人(54・宇都宮市)「07式207型『カワセミ』」