ツリークライミングを楽しむ生徒たち
湯本中のツリークライミング体験は7日、大平地区にある「みんなの森」で行われ、生徒2人がロープとカラビナを使った木登りに挑戦した。
総合的な学習の時間を使った森林環境学習の一環で、田村市のツリークライミングクラブ「どんぐりの芽」のメンバー8人を講師に迎えた。
「みんなの森」は湯本地域の子どもたちが定期的に整備し、体験活動など行っている森林で、今回は木登りに耐えられるアオダモとミズキに登った。
森に入った講師らは「みんなの森」に枯れた木がそのまま残されていることに着目し、「枯れた木を好む虫や動物もいる。枯れたから撤去する人間の都合で判断しておらず、整備のあり方として素晴らしい」と称賛した。
四季折々の木の様子を体操にした準備運動を終え、生徒らはツリークライミングに挑んだ。
ツリークライミングは、木の上部に引っ掛けたロープと安全帯、カラビナを使う。
ロープに付けた輪(フットループ)に足を通し、踏ん張る力を利用することで身体が上に持ち上がる。
動作を繰り返すと身体は樹上に達し、自然との一体感を味わえる。
生徒らは最初、恐る恐るの様子だったが、教職員らが手本を示すように登っていくと、次第に競い合うように樹上を目指して踏ん張りの動作など繰り返し、笑顔をこぼしていた。
頂上に着くと手を振ったりして、普段感じられない景色を満喫している様子だった。
参加した3年生の星葵さんは「地上からは見えない風景は新鮮で楽しかったです。また、先生たちの話や体験を通じ、自然の大切さを改めて学びました」と述べていた。