松崎専務から働く喜びや苦労を聞く生徒たち
天栄中が今年度取り組む「ふるさと・夢プロジェクト」は14日、村内で働く3人の職業講話を開き、2年生約40人が労働の喜びや苦労、目標への向き合い方などを教わった。
同校は総合的な学習の時間を活用し、ふるさと天栄について1年間をかけて探究的に学ぶ同プロジェクトを進めている。
「働く人から学ぶ」をテーマとした今回は、ノーザンファーム天栄の木實谷雄太場長、松崎酒造杜氏の松崎祐行専務、村住民福祉課の佐藤みなみさんが講師を務めた。
このうち松崎専務は同社で取り組む酒造りについて語った。
日本酒はチームで作るためコミュニケーションや協調性が重要であること、「酒造りは毎年1年生」の言葉が示すように、毎年異なる環境条件で努力が求められる大変さ、村を離れた人が「ふるさと天栄」を思い出す瞬間につながる地酒を提供できた時の喜びなど説明し、生徒らの関心を集めた。
また「間違えてもいい。間違いの中に気づきを得て、成功につなげることで喜びに結びつく。怖いのは気づきが得られないこと」、「目標に向かうのは山登りのイメージ。山頂への道のりはたくさんあり、どう登ってもいい。道は自分で切り開ける。いろいろなものに興味を持ち、目標への過程を楽しんでほしい」、「手に職をつけ、村に居続けることで、村の魅力を発信できる喜びを感じるようになった」など経験をもとに話し、夢にあこがれる子どもたちの背中を押した。
生徒らは今後、村内で職業体験などを行い、10月の文化祭で学習成果を披露する予定である。