買い物客に啓発資料を渡し、協力を呼びかける署員
「『締めました!』乗る人みんなの合言葉」をスローガンに全県下で行われる夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動は16日にスタートする。期間は25日まで。須賀川署と鏡石町交通対策協議会は運動に先立ち、15日にイオンスーパーセンター鏡石店内で広報啓発キャンペーンを実施し、横断歩行者の優先など事故防止に向けた協力を呼びかけた。
この時期は夏季特有の暑さや行楽等による疲労、開放感による無謀運転などが増加することに伴い、交通事故が多発する傾向がある。
そのため県民一人ひとりの交通安全意識を高め、交通ルールの遵守・正しい交通マナーの実践を習慣づける同運動を毎年実施している。
運動の重点は○子どもと高齢者の交通事故防止○道路横断中の交通事故防止○飲酒運転、無免許運転及び速度超過など悪質・危険な運転の根絶○自転車の交通事故防止とヘルメット着用の促進○全座席のシートベルト・チャイルドシートの正しい着用の徹底―5つを掲げる。
管内では今年に入って須賀川市内で2件の交通死亡事故が発生している。
通勤中の十字路や身近な駐車場などでの事故であり、慣れた道路や場所でも十分に注意を払い、シートベルト着用や周囲の安全確認など怠らないようにすることが肝要となる。
広報啓発キャンペーンは、10人が啓発用チラシや反射材、関連グッズなど配布し、買い物客らに事故防止へ協力を訴えた。
なお同日に予定していた出動式と県警音楽隊による演奏は新型コロナの感染を防ぐため中止した。
このほか管内では19日午前11時からメガステージ須賀川で須賀川署や市内交通関係団体が街頭広報活動を行う。
また同日午前10時から天栄村大里地区、午後2時から湯本地区の路上でドライバーへの啓発活動を実施する。