さらなる活躍を目指す水戸君
県中地区中学校体育大会水泳競技大会の男子個人200㍍・400㍍の両メドレーで、2種目とも大会新で優勝した須賀川一中2年の水戸煌稀君は、オリンピック優勝という大きな夢を目指し、着実な前進を続けている。
200㍍は2分11秒34、400㍍が4分38秒90の圧倒的なタイムで2位以下を突き放した。「全中の標準記録を切れたことは自信になりました。でもターン後のキックなど課題もあったので、県大会では改善したいです」と、22日から郡山しんきん開成山プールで開幕する同大会を見据える。
昨年は1年生ながら東北大会出場を果たし、タイム的にみると全国の同学年で並ぶ者がない期待のエース。「昨年3月からフィジカル面を特に強化し、さらにタイムが伸びました。今年はナショナル選手標準記録の突破を目標に頑張っています」と意気込む。
小学生の頃、萩野公介、瀬戸大也両選手がオリンピックで活躍する姿に感動を覚え、「いつかこんなふうに自分の泳ぎで多くの人に笑顔と感動を届けたい」と強く感じた。その大きな夢に向かい、将来設計をノートに書いたという。全中、インターハイ、日本選手権の優勝。実現には何が必要か冷静に分析し、目の前の課題を一つ一つ解決していく。
自身の性質について、気分屋で熱中すると回りが見えなくなってしまうところもあると語り、「でも、こうしていつも練習できるのも、タイムを削っていけるのも一人では実現できないので、いつもそれを忘れないよう心がけています」と大人びた表情を浮かべた。
息抜きとして「友人たちと遊ぶことも大好きです」と年相応のあどけない笑顔も見せながら、受け答えは自信に裏付けられた頼もしさがにじみ出ていた。