宅地など代替地は国が整備 9月下旬から用地調査 阿武隈川緊急治水 鏡石などに遊水地整備

災害(地震、火災、水害等)行政鏡石町

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    遊水地の代替予定地などの説明会

 令和元年東日本台風(台風19号)で水害を受けた阿武隈川緊急治水対策プロジェクトに関する住民説明会が遊水地群整備予定地の玉川村、鏡石町、矢吹町で開かれている。25日から玉川村で始まり、初回は竜崎集会所に住民ら約50人が集まった。遊水地整備予定地内宅地・施設園芸の代替候補地などについて説明した。
 遊水地は阿武隈川下流域の浸水被害軽減のため、鏡石、玉川、矢吹の3町村に3カ所計350㌶(第一遊水地・鏡石分130㌶)を整備し、1500~2000立方㍍の洪水調節容量を計画している。
 3カ所の遊水地予定地内には計150戸(鏡石分80戸)の宅地が移転対象となり、宅地は国がすべて買い取る形で代替え地と現有地との交換、農地(主に施設園芸)は代替地所有者と国との三者契約で対応する。
 代替地整備を国が主体的に進めるのは、プロジェクトの令和10年度完了目標達成へ、農地法対象地への宅地造成はスピード感を持って進め、集団移転をスムーズに進行させる目的がある。
 代替候補地は自治体の協力のもと国が主体となって造成し、玉川村は対象者らの要望などを踏まえて村内に宅地4カ所、農地3カ所を選定し住民説明会で概要を示した。
 鏡石町と矢吹町は現在、住民の意見を聞き取りながら代替候補地選定中で、今回の説明会(鏡石町・29日~8月2日、矢吹町・3日~5日)で具体的な候補地説明は間に合わない見通し。
 宅地代替地整備は9月下旬から用地調査を開始し、来年3月の確認会を経て、同年6月から用地協議を始める。代替地整備は、意向調査(1回目)、代替地決定、基本設計、案提示、補償額提示、意向調査(2回目)、実施設計、用地取得、造成工事、道路などインフラ整備、住宅建設の流れで進める。
 施設園芸代替地整備は9月上旬から用地協議を開始し、意向調査、代替地決定、代替先への説明、土砂搬入・基盤整備、三者契約、ハウス建設(個人)で進行する。
 代替予定地のほか、県道矢吹小野線、町道成田・玉川線、村道松ケ作神ノ前線、県道須賀川矢吹線の付替道路案(別図)、支川処理、内水検討など今年3、4月の図面説明会で特に多かった意見について返答した。