須賀川市でヒョウ害果実買い取り その他補助・支援事業も

災害(地震、火災、水害等)行政農業須賀川市

 須賀川市の定例記者会見は29日に開かれ、橋本克也市長が6月のヒョウ害を受けた農業者に対する緊急支援事業として、ヒョウ害果実等の買い取りや肥料等の購入補助、徒長枝せん除作業などの支援を実施すると説明した。
 降ヒョウは6月2日、東部地区を中心に157・19㌶、約4億1500万円の被害をもたらした。被害作物は日本ナシやリンゴ、モモなど9種類。
 市単独補助の「ヒョウ害果実等買取事業」は、ブランドすかがわ推進協議会が、規格外の日本ナシとリンゴをそれぞれ約6300㌔買い取り、市内の保育園や幼稚園、こども園、小・中学校の給食用食材に提供するための費用500万円を市が全額補助する。
 これにより規格外の果実等が低価格で取り引きされるなど、ブランド力の低下を防ぐ。
 「農業等災害対策補助事業」は農作物等の再生産と生産の確保を図るため、①樹草勢回復用肥料購入(補助額148万6000円)②病害虫防除(同185万4000円)③種子種苗等購入(同73万4000円)―の3事業に対し、3分の2を補助する。このうち市と県で3分の1ずつ補助する。
 「果樹ヒョウ害対策緊急支援事業」は、各農業者が追加の防除・摘果作業、樹勢維持のための徒長枝せん除作業など行う際、県が10㌃あたり1万9000円を支援し、市がさらに6000円上乗せする。
 補助額は3500万円で、内訳は日本ナシ(被害面積55㌶)1375万円、リンゴ(同60㌶)1500万円、モモ(同20㌶)500万円、ブドウ(同5㌶)125万円。