法人として新しい農業に挑戦 農事組合法人ライスファーム籾山 森宿にライスセンター等整備

農業須賀川市

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    鍬入れをする大橋組合長

 須賀川市森宿地区の農家による農事組合法人ライスファーム籾山(大橋清則組合長)は今年度、森宿背戸にライスセンター(乾燥調整施設)など拠点施設を整備し、法人として新しい農業発展へ本格的に始動する。同センターの地鎮祭は30日に行われ、関係者約20人が工事の無事を祈った。
 森宿地区の農業の担い手の多くは園芸作物である野菜(キュウリ、ネギ)、果樹(ニホンナシ、モモ、オウトウ)、花き(ユキヤナギ)を経営の柱に位置付け、水稲との複合経営を営んでいる。
 令和元年から水田を対象とした森宿地区基盤整備に着工した。その際に農家らが将来の展望を話し合い、園芸・水田農業の維持や発展の両立を目指すため、令和元年10月に農家11戸で構成する同法人を設立した。
 同地区は須賀川市の人・農地プランの担い手に位置づけられ、整備事業区域の9割を超える集積と、8割を超える面積の集約を実現した。
 今年から事業区画31万7861平方㍍と、構成員が所有・耕作している区域外の水田及び受託水田14万4130平方㍍などで水稲の本作に着手した。
 ヤンマーとの提携による密苗移植技術の活用や、ドローンによる生育診断をはじめとするスマート農業技術も駆使し、新しい農業への挑戦を進めている。
 ライスセンターは年度内に鉄骨平屋建て延べ床面積約287平方㍍で完成させ、乾燥機4基などを備えて来年度から稼働する。
 同センターでは乾燥調整作業が集約されるが、そのほか種まきから始まる生産・乾燥・調整・出荷に至るまでの作業に必要な設備や農業用機械等を組合員で共有することで省力化・低コスト化を図る。敷地内には堆肥場、ビニールハウスも設置する。
 堆肥場では収穫したコメの籾殻を有機廃棄物でなくオリジナルの植物性発酵完熟堆肥にして活用するため、シイタケ菌床カスやコメヌカなどと混ぜ合わせ、農地還元し地力向上を図るなど環境保全にも取り組む。
 地鎮祭は神炊館神社の須田智博禰宜が行い、大橋組合長、設計会社のフロムエッグ一級建築士事務所・佐藤雄二郎社長、工事を請け負うヤンマーアグリジャパン須賀川支店・江藤友和支店長が鍬入れや玉串奉てんで工事の無事を祈願した。
 大橋組合長は「センターの設置などにより、地域農業の発展に尽力していきたい」とあいさつした。