公立岩瀬病院で福島県立医大の6人が地域医療の現状を学ぶ 3年ぶり医大生体験研修

医療天栄村教育鏡石町須賀川市

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    医療スタッフから各科の説明を聞く学生たち
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    土屋院長が地域医療の現状を説明

 地域医療の現状について医大生が実際の医療現場で理解を深める、「医療体験研修」は4日、県内各地で行われた。須賀川・岩瀬地方会場は公立岩瀬病院企業団構成4市町村(須賀川、鏡石、天栄、玉川)が主催し、福島医大3年生6人を受け入れた。
 地域医療の現場を実際に見て・聴いて・感じることを目的に、これまでも各地域の特色を生かした研修を実施してきたが、コロナ禍で規模を縮小して3年ぶりに再開した。
 今回は白河市や関東圏など出身の医大生6人が参加し、このうち5人が初来須とのことで、ウルトラマンや2人の円谷(英二監督・幸吉選手)などの紹介に興味をひかれた様子だった。
 開講式で塩田卓病院事務長は、公立岩瀬病院が明治5年に須賀川宿の先覚者らの尽力で西洋医学を学ぶ東京以北初の先進施設として医学校が設立し、同年開設した病院は東京以外で近代医学を受けられる全国でも希少で、岩倉具視や木戸孝允らの巡視を受けたとの記録もある150年の歴史を誇る。明治6年には院内に須賀川医学校を併設し、関東大震災後の東京復興などに尽力した後藤新平ら多くの名医・名士を輩出した沿革などを説明した。
 続けて土屋貴男院長が「地域医療の現状と中核医療の役割」をテーマに講話し、東日本大震災後に新築した病棟や南棟(産婦人科棟)の概要、災害拠点、臨床研修、第二種感染症など各種指定を受け、中核病院が地域医療を守り支えるための果たすべき使命や役割について説明した。
 午後は院内各部署を視察し、多職種と交流を図りながら、総合病院として機能するための相互連携・理解の重要さを学んだ。周産期医療を支えるNICUで担当医師やスタッフらから説明を受け現状に理解を深めた。
 最後に今後地域医療の課題として注目される在宅医療の現状を在宅訪問診療医から実地説明を聞き、在宅を支えるため欠かせないチームの役割なども学んだ。