ポスターを手に来場を呼びかける戸田委員長(右)
3年ぶりに復活する「第36回長沼まつり」まであと1カ月。戸田修一実行委員長が10日、阿武隈時報社など市内報道機関や関係機関を訪問し、「長沼まつりの火を絶やさないよう実行委員会一同で取り組んできました。ぜひ初秋の一夜を楽しみに来場ください」と開催をPRした。
今年の長沼まつりはコロナ感染防止対策のため、会場を従来の金町通りから長沼総合運動公園(長沼野球場)に変更し、松明太鼓、フラダンス、踊り流し、よさこい、ねぶた・ねぷた出場総勢10団体に規模を縮小して午後6時から約2時間のイベントを予定している。
昨年までコロナ禍で2年連続中止を余儀なくされていたが、地域の伝統と文化伝承を目的に、本場青森で今月上旬開催した「ねぶた祭り」などを参考に、会場と客席を分離する、来場者のマスク着用を徹底するなどの感染防止対策で開催への筋道を付けた。
当日は午前8時から石背国造神社で安全祈願祭を行い、午後6時から出陣式、松明太鼓、プアリリアのフラダンス、長沼音頭の踊り流し、百花繚乱など近隣団体と合同出演するよさこいが続く。
ねぶた・ねぷた巡行は午後7時からを予定し、長沼小と長沼東小の金魚ねぶた、長沼中のねぷた、須賀川創英館高と私たちのねぶた愛好会の巨大ねぶたが野球場内を巡行する。
ねぶた・ねぷたを盛り上げるハネトは原則大声なしで、密状態を避けるために互いに適切な距離を取りながら出場して跳ね踊る。
関係者以外の球場内入場は原則不可で、外野席や法面などからの観覧となる。
なお今年も「長沼まつり写真コンテスト」を10月5日締め切りで実施する(詳細は後日掲載)。
長沼まつり開催に向けて戸田委員長は「コロナ禍の状況ですが3年ぶりに復活します。『この地域にこのまつりあり』と元気を皆さんに届けたいです。ぜひ、皆さんご来場ください」と話した。
長沼まつりは「長沼を盛り上げるまつり」を合言葉に地元若手有志が中心になり昭和60年から毎年9月第2土曜日に開催している。
コロナ前は地元小中学校や町内会などが中心になった手作りの大小ねぶた・ねぷた約10基が金町通りに繰り出し、長沼音頭の踊り流し、よさこい踊り、子どもみこしなども出場して大いに会場を盛り上げ、長沼内外から3万人以上が観覧した。