「思い出は一生消えない」 代えがたい記憶分かち合う 天栄村・湯本中の思い出を語る会 来春閉校

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    卒業アルバムで思い出話に花を咲かせる参加者たち

ニ 湯本中閉校記念事業実行委員会の「湯本中の思い出を語る会」は14日に同校で開かれ、約80人のOB・OGや教職員らが集い、懐かしの校舎で代えがたい記憶を分かち合った。
 同校は来年度で生徒数がゼロになり、その後も新入生が少ないため、今年度いっぱいで昭和22年から続く76年間の歴史に幕を下ろす。
 同実行委員会は卒業生や現在の湯本中教員らで組織し、今回のイベントや記念誌発行などを実施する。
 小山志津夫実行委員長は「76年間の歴史をしっかりと後世に引き継ぎたい。そのため、これからもご協力をお願いしたい」と述べ、渡部幹雄校長は「皆さんの思いが地域に残るような催しにしたい。どうか今日は楽しく懐かしんでほしい」とあいさつした。
 最後の在校生となる3年生の佐藤瑛太君と星葵さんは、昨年度に湯本小の児童と制作した映画の上映やアントレプレナーシップ(起業家精神)授業で開発している食品を紹介するなどして湯本中の今を伝え、校歌を歌った。
 その後、76年間の歴史を振り返る写真スライドを上映し、修学旅行や部活動、陸上大会、キャンプ、文化祭、授業風景などの写真の中に在りし日の思い出を見つけ、参加者らは思わず声を上げながら当時を懐かしんでいた。
 また小山豊一さん、星千尋さんら各年代の卒業生や教員らが思い出を振り返り「裏山でイワナつかみなどして廊下に立たされるなど、怒られたことばかり覚えている」「学校に向かう急斜面の五倫坂がきつくて、冬は転んだりもした」「冬の剣道の練習は寒くて辛かった」「よさこいソーラン東日本大会でレジーナの森(現在のエンゼルフォレスト那須白河)に宿泊して、友達の輪が広がった」などと語った。
 20代の星航さんは「当時、大人になったら、自分の子どもも湯本中に通うものと考えていた。学校がなくなってしまうのは残念だが、思い出は一生消えないし、これからも大切にしていきたい」と述べた。
 会場には歴代の卒業アルバムが並び、参加者らは自分たちや親の学生時代の写真を見つけ、顔をほころばせていた。
 また久しぶりの恩師との再開に「大きくなったね」「ご無沙汰しています」と喜びを分かち合い、「また卓球をしましょう」と誘うなど、今も変わらない絆の深さを垣間見せていた。
 今後、湯本地区文化祭が行われる11月13日に「第2回思い出を語る会」、卒業式が行われる来年3月13日に「閉校記念式典」を予定している。