増子選手「自分の理想のレースできた」 全中大会を新記録で制覇

スポーツ鏡石町

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    全力を振り絞りゴールする増子選手
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    全中制覇でガッツポーズ
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    「大会新」記録板で齋藤教諭と増子選手

 鏡石中3年の増子陽太選手は19日、福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で行われた全国中学校体育大会陸上競技男子3000㍍を大会新記録(8分18秒49)で優勝した。「最初からレースを引っ張りラストは振り絞ってスパートする自分の理想のレースができた」と会心の笑顔を見せた。
 増子選手は前日の予選をトップタイムで通過した勢いそのままに、決勝もスタートから全国のライバルたちを先頭で引っ張るレース展開となった。
 大会記録を上回るハイペースな走りで競技をコントロールし、先頭集団で快走していたライバルの菅野元太選手(山形十)や新妻遼己選手(兵庫・平岡)らとしのぎを削り合った。
 2400㍍通過後から菅野・新妻両選手がスパートをかけ、一時先頭が入れ替わったが、陸上部顧問の齋藤剛教諭は「ラストまで胸差のレースになる。苦しいときこそ前に出なさい」の指導とスタンドから届く拍手と声援に力を振り絞り、ゴール前の直線でラストスパートをかけて振り切り大会新でフィニッシュした。
 ゴールは全力を出し切った表情を浮かべていたが、直後に両手を高く突き上げ全身で喜びを表し、大会新を表示したタイム板をバックに齋藤教諭とガッチリと握手を交わした。
 表彰後に増子選手は「通信陸上や東北大会で経験したラストスパートを磨いた練習の成果が出せました。改めて元太君(東北大会でしのぎを削った菅野選手)たちライバルに感謝しています。ここまで成長できたのはコーチや先生方のおかげです」と笑顔で答え、「競技前に齋藤先生からラストは胸差と言われていました。初めから自分のペースでレースを先頭で引っ張ることができ、ラストは全ての力を振り絞ってスパートするレースができました」と振り返った。
 増子選手は小学3年でかがみいしスポーツクラブに入団して陸上を始め、鏡石中入学後は陸上部でスプリント能力向上に磨きをかけ続けた。
 同スポーツクラブでは、ふくしま駅伝に向けた町内有志や奥羽横断駅伝大会区間新樹立した石井智大コーチらとも二人三脚で汗を流し、世界で活躍する遠藤日向(住友電工、学石高出身)、田母神一喜両選手(ⅢF、同)から指導を受ける機会もあった。
 増子選手があこがれの選手の一人に上げる須賀川出身の現役オリンピアン相澤晃選手(旭化成)も全国制覇の一報にツイッターで喜びと祝福を送った。
 増子選手は現段階での進学先は未定だが、「これからも陸上を続け、勝つだけじゃなく陸上を一生楽しみたい」と話し、将来は箱根駅伝区間賞獲得を目標に掲げている。
 全中陸上大会須賀川・岩瀬勢の優勝は平成12年に2冠を達成した田村一平さん(当時須賀川一中)の800㍍・1500㍍以来となった。