ナシ「幸水」の出荷が始まった渡辺果樹園
「フルーツ王国・福島」の一翼を担う須賀川市の果樹農家で徐々にナシの出荷が始まっている。このうち森宿字安積田、渡辺果樹園(渡辺喜則代表)では豊かに実ったナシ「幸水」の出荷がスタートした。
4代目の喜則さん(44)によると、今年の「幸水」は生育も食感も良く甘さも十分だという。
収穫最盛期は28日頃で家族や従業員ら約10人が力を合わせて収穫し、県内のスーパーをはじめ北海道から沖縄まで全国各地へ出荷する。
喜則さんと妻の佳子さんは全国農業コンクール名誉賞(農林水産大臣賞)を受賞しているほか、JGAPを取得する一方で伝統的な栽培法も守り、品質第一に手間暇を惜しまず最善を尽くし、お客に喜んでもらえるように努めている。
こだわりの肥料は「ぼかし肥料製造施設」で、原料となる大豆粕、カニガラ、魚粕、焼成骨粉、菜種油粕、米糖、酒粕などをブレンドし発酵させる。熟成した肥料は春に施すことで、土中の有用微生物を増や地力を増進させ、養分を作り出す。そのほかバーク堆肥などで土壌環境を整えている。
3・5㌶のほ場では今後、「豊水」「南水」「あきづき」「ル・レクチェ」などを出荷する。
個人の贈答用なども扱っている。問い合わせは同果樹園(℡ 0248-73-4174 )まで。