渡邉達雄会頭が退任表明 須賀川商工会議所 後任に菊地大介副会頭推薦

商業産業須賀川市

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    今期で勇退することを表明した渡邉会頭
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    次期会頭として推薦を受けた菊地副会頭

 須賀川商工会議所の渡邉達雄会頭(78)=3期・平半染工取締役会長=は23日、商工会館で開かれた常議員会で、10月31日の任期満了を持って会頭職を退任し、後任に菊地大介副会頭(49)=1期・あおい代表=を推薦する考えを表明した。退任する会頭が後任者を推すのは、同会議所としては少ない。
 渡邉会頭は冒頭あいさつで「今回は臨時議員総会を前に常議員会を開く訳だが、この席上で私は商工会議所会頭を今期をもって退任し、新たな人員体制を持って、次代の商工業発展に尽力していただきたいと考えている。平成27年11月から7年間、会頭職を務めさせてもらったが、現在の年齢と健康状態を考えると、今回退任することを決意した」と理由を述べた。
 次の会頭については「私の意向として菊地大介副会頭を推薦したいと考えている。菊地副会頭はかつて商工会議所青年部会長として積極的な事業運営と青年部の取りまとめに尽力し、その後も会議所常議員、副会頭として活動し十分な実績を残している。年齢は若いが会頭として商工会議所を取りまとめ、地域商工業の発展に貢献できる資質を備えていると考え、臨時議員総会で推薦したいと思う」と考えを明かした。
 推薦の意思を受けて菊地副会頭は「私のような若輩者が先輩方を目の前にしながらご推薦いただくのは大丈夫なのかなと言うのが正直な思いです。私は平成27年に青年部県連会長を務め、まちづくり会社でも社長を務めています。これからアフターコロナを見据え、微力ながらの経験を少しでも地域経済のために、体にムチ打って全力を尽くさせていただきたいと思います」と前向きな考えを示した。
 臨時議員総会は10月28日を予定し、これまでのところ菊地副会頭以外の候補者擁立の動きはなく、無投票で承認される見通し。
 渡邉会頭は須賀川市出身、都立八王子工高、日大短期大学部卒。平成19年から副会頭を務め、長谷部一雄前会頭が任期途中で退任したのを受けて、平成27年11月から会頭に就いた。
 菊地副会頭は須賀川市出身、日大東北高、東北学院大卒。令和元年11月から副会頭を務めている。