28日まで「平澤敏雄展」 大作から水彩画まで41点 マイタウン白河アートギャラリー

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    「けずられる台地」など大作シリーズが並ぶ会場

 元須賀川高・白河高で美術教師を務めた故平澤敏雄画伯の作品展は28日まで、白河市本町のマイタウン白河アートギャラリーで開かれている。100号を超える大作「けずられる台地」シリーズから小品まで多彩な41点が並ぶ。
 平澤さんは白河市出身。須賀川高と白河高で教べんを取り、昭和48年から主体展に作品を出品し、白河の自宅から臨む山々が開発される思いや環境破壊をテーマに「けずられる台地」「根株の風景」の大作シリーズを発表した。受賞を重ねて昭和56年に主体展会員、平成16年に退会した。
 昭和54年に美術評論家坂崎乙郎さんの推薦で新宿の紀伊国屋画廊の企画個展を開き、主体展退会後も故郷白河や東北各地の素晴らしさを描き続けた。
 精力的に活動する傍らで、地域美術発展の一助になればと、白河で絵画研究グループ「アウル」を結成し、矢吹町のふるさとの森芸術村でも個展やグループ展を開き、県展審査員を4度務めるなど県美術界にも大きく貢献した。
 今回の展示会は恩師を囲み定期的に酒宴を催してきた須賀川高美術部OB「平澤会」と両高OBが実行委員会を組織して実現した。
 関連・連動イベントとして、27日まで市内北山寺町のギャラリーマスガで「平澤敏雄回顧展」、28日まで白河市の藤田記念博物館で「平澤篤洋画展」を開いている。