村の自然や歴史など学ぶ 「里山の木が増え多様性失われる」 天栄中のふるさと講座

天栄村講座

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    星代表の解説を熱心に聴く生徒たち

 天栄中のふるさと講座は26日、1年生30人が外部講師から村の自然環境や歴史、伝統文化について学んだ。
 同校が今年度取り組む「ふるさと・夢プロジェクト」の一環。
 今回は湯本森・里研究所の星昇代表理事とふるさと文化伝承館の根本容作館長を講師に迎え、それぞれの専門分野について講話を受けた。
 このうち星代表は「ふるさとの伝えたい自然環境」をテーマに、湯本地区に残る「ヤコウタケ」や「こぶなら」といった貴重な自然や里山が直面する環境問題などについて説明した。
 スライド資料を使い、妙見山や鳳坂峠など身近な景色の写真を約50年前のものと比較して示し、「昔は今より山に木が多いイメージがあったかもしれないが、むしろ木は増えている。かつては里山の資源を活用した生活をしていたためだ。今は森に飲み込まれてきた」と解説し、生徒たちの関心を集めた。
 また伊能忠敬の「先生日記」に、天栄村を訪れた際「小雑木通り、木無し」と記載していると紹介した。
 現在の里山の問題として、老木が増えることによる松枯れやナラ枯れの深刻化、日当たり不足もあり生物多様性が失われつつあること、人里と山の緩衝帯となる田んぼなどが減少したことでクマやイノシシなど大型ほ乳類が人里に出没する頻度が増えることなどあげた。
 生徒らは資源を活用することで保たれていた環境のあり方について理解を深め、環境保全のために自分たちができることを考えている様子だった。