ふっくらと実を結ぶ「お葉つき銀杏」 天栄村指定天然記念物 見つけられたらご利益も?

天栄村

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    武隈神社の境内で実る銀杏

 天栄村大里宮下の武隈神社境内にある「お葉つき銀杏」が今年もふっくらと実を結んでいる。
 葉の上に実を結ぶ全国的に珍しいこのイチョウの変種は昨年、村指定天然記念物に選ばれた。
 樹高約32㍍、目通り約4・7㍍あり、推定樹齢は約350年とされる。実のすべてが「お葉つき」になるわけではないが、毎年いくつかの変種を実らせている。
 植えられた由来などの伝承はないが、専門家によると同種のイチョウは国内でも数少なく、特に樹齢が同程度の樹は東京から北海道にかけての地域では極めて貴重と評価できるという。
 同神社の本殿は昭和57年に村指定文化財(建造物)になった。
 神社の創建は約1360年前の飛鳥時代にさかのぼり、藤原鎌足が関わったと伝えられており、また境内の背後には戦国時代に須賀川二階堂氏の一族・箭田野安房守義正が武将・伊達政宗との籠城戦を繰り広げた大里城跡(村指定文化財)がある。
 なお県外には同種の木で国の天然記念物に指定されているものもあり、中には「お葉つきの実を見つけたら子宝・良縁・幸運に恵まれる」と伝わる地域もあるという。
 天然記念物に指定されたことで、後世に伝えるための保護も求められるが、一方で新たな観光スポットとしての活用も期待される。